MICHELLE / SYNCOPATE – 交差する1990年代と2020年代

MICHELLEというニューヨークで活動する6人組バンドの新曲。J-WAVEでかかってて気になり、Spotifyで聴いてみたらかっこよくてどハマり。コーラスの90年代感がエモすぎて、R&B好きはもれなく泣いちゃうなこれ。

https://www.wearemichelle.com/

配信されてた他の曲もかっこよくて、イギリスのArlo Parks(こないだおげんさんで豊豊さんが触れてたね)や日本のCHAIとのコラボも。1月リリースのアルバムも楽しみ。

すっごいZhaneみを感じたんだよな。コーラスにめっちゃRequest Line感じた。やっぱ泣いちゃうやつやでこれ…

でも、ヴァースのメロディーの乗せ方は90年代のそれとは全然違うなと感じる。メロディーとラップの境目がない感じ。ベースの動き方は90sR&Bの定番大ネタなんだけど、今っぽいのはその辺りかも。

音数の少なさ(1990s)と、言葉の乗せ方(2020s)。今だから生まれるこのバランスが面白い。やはり現代におけるヒップホップ/ラップの重要性が…

今シーンで活躍してる日本のバンドでバンプとアジカンの影響を受けてないバンドはいない、ってよく言われるけど、USのそれは完全にヒップホップなんだよね。たぶんK-POPもそうで。

このSYNCOPATEという曲には日本の現行のシティポップも少し感じる。そう考えると音楽は本当にグローバル化しているんだな。

4人の女性ヴォーカルがいて、この曲がコーラスライン活かす意味ですごく「らしい」曲だと思う。まだ若いし、YouTubeの再生回数もそんなに行ってなくてマイペースな感じ。このバディというかブラザーというかクルーというか感が、2021年らしい「バンド」の空気を象徴していると感じる。