2021年に印象深かった10曲

2021年ももう終わり。今年は割といろんな音楽を聴いてたかもです。やっぱり音楽が好きだ!と思えた1年でした。

この数年でK-POPばっかりだったところから、やっぱり日本の音楽も面白いなー聴きたいなーという感じになっているのですが、シーンが細分化されすぎているなと感じていて…だからこそ、偶発的に出会える機会のラジオと、アルゴリズムで出会わせてくれるSpotifyのありがたみを感じましたね。

そんなわけで、2021年個人的によく聴いた、考えさせられた、印象深かった10曲を選んでみました。

1. 星野源 / 創造

最高。ちゃんと調べてないんですけどこれ生ドラムなんですかね…?鬼やばい。かっこよすぎる。マリンバもやばい。ミュージックビデオも最高だよね。2021年になってもコロナが全然収束せず、暗くなっていた世の中だったからこそ、このカラフルさにはワクワクしました。

この曲はとにかく歌詞。歌詞がめっちゃ刺さりました。中の人はクリエイターの仕事をしていますが、「創造」がまた次の「創造」を生むという内容には、共感、尊敬、意志、いろんな感情がないまぜになってとても感動。ものづくりについて、いろんなことを考えさせられた歌でした。

いつも、創造することと暑苦しいくらい向き合っている自分への応援歌だ!と勝手に感じてましたね。

2. IZ*ONE / D-D-DANCE

最後の最後(とこの時は思ってなかったけど)で、高い音楽性と底知れぬポテンシャルを見せつけた1曲。もうね、メロディー、アレンジ、音色、リズム、全てがドストライクすぎた。とにかく作家のfull8loomが好きっていうのがあるのですが。

あれだけ才能がある人材が揃うグループはもうなかなかないだろうな。曲の終盤でセンターに立ったときの、チェヨンの圧倒的存在感よ。

いろんなことがあったからこそ、彼女たちの強さや誇り高さが相対的に浮かび上がり、唯一無二の輝き、しなやかさを放っていたと個人的には回想します。特に活動終盤にかけてのチェウォンの覚醒は個人的にゾクゾクしたし、こういうファンキーなアプローチの曲もカッコよく歌いこなすチェウォンが見られて嬉しかったなぁ。

3. kojikoji / VIBES

ラジオで知った曲。すごくグローバルですよね。言葉が分からなくても曲が良いし、歌声が気持ち良いし、それこそバイブスの良さが言語の壁を超えて伝わる気がする。楽曲は韻シストのBASIさん。大きなスピーカーで聴いたらすごく気持ち良さそう。

音数、言葉数の多い今の日本の音楽シーンにおいて、そこまで音数も言葉数も多くなく、かつラップ表現としてとてもオリジナル。ヒップホップの新しい世界観を見せてくれるのがとても好きです。

4. Aimer / 地球儀 with Vaundy

Aimerさんは全く詳しくないのですが、この曲はラジオで聴いてとても好きでした。今注目のVaundyさんの提供楽曲でデュエットも。最近の彼の曲を聴いていると、なるほどこの曲にも「Vaundy節」を感じます。少し肩の力が抜けたようなAimerさんも素敵。

この頃は緊急事態宣言の延長があったり、世の中がちょっと暗い雰囲気の中、優しい曲と歌声と、ミュージックビデオの真っ白で明るい世界観に助けられたような気持ちだった。「地球儀」というタイトルだからではありますが、MVの他言語で綴られる歌詞の描写や、世界中の人がたくさん登場することにも、この時期だからこそのメッセージを感じましたね。

5. STAYC / ASAP

K-POPでよく聴いたのはIZ*ONE、BTS、NCTあたりだと思うのですが、個人的ヒットはSTAYC。ここ最近の新しいガールズグループの中ではダントツ好きです。

まず第一に曲が良いし、とかくコンセプトが被りがちなシーンの中で、ちょうど誰もやらなかったような場所を切り開いた感じ。メンバーの個性や音楽的素養を理解した、緻密な戦略を感じます。メンバーの自由な雰囲気も魅力(事務所の方針が良いのかな)だし、これからの活躍が楽しみです。

6. JO1 / Born To Be Wild

今年リリースした彼らの音源の中で、個人的に一番好きな曲です。この曲が、今年の彼らの方向性を決定づけましたね。そしてそれは大正解だった。

前回の活動曲「Shine A Light」が割とJ-POPに寄せてきた仕上がりだったので、今後どういう流れに持っていくんだろうと思ってたんですよね。そしたら、K-POPとJ-POPの「いいとこどり」な、まさにその2つのハイブリッドである、JO1がやるべき曲だった。

BTS「Dynamite」の世界的流行に通づるファンクのリズムがありつつ、キメの部分はJ-POPらしく、EDMの要素もある。これまでとは一線を画したスタイリッシュな楽曲。韓国のクリエイティブチームが手がけたMVやアートワークもさすがだった。

この曲の出来が良すぎて心配していたところ、次の「REAL」もとても良かったのですごいなと。日本のボーイズグループシーンに風穴を開けた黒船的存在として、今後も応援していきたい。

7. 宇多田ヒカル / One Last Kiss

ごめんなさい、これに関しては…エヴァが、エヴァが終わったから…その思い入れと一緒になってる…。賛否両論あるらしいですけど私はシンエヴァめっちゃ良かったですよ!!複数回見に行って毎回泣きましたから!!!

で、最後に「One Last Kiss」ってタイトルの曲を持ってきてくださるヒッキー様…。天才、みたいな言葉で済ませられない。エヴァを人生の一部だと思って生きてきた人たちの想い、気持ちを理解しているんだなぁと。

シンエヴァ、なんか卒業式みたいな気持ちがしたんですよね。寂しい、悲しい、切ない、いろんな感情になった映画の最後、この曲のイントロが流れ出した瞬間から、その感情が全て清々しいものに昇華された感じになったんです。

最後に全て受け止めるという大きな役目を背負ったこの曲が、私たちの喪失感と、エヴァのない世界を生きていく覚悟みたいなものを表現しているんだと思ったな。

さらに言うと最後の最後に流れる「Beautiful World」のDa Capoバージョンも最高です。「終劇」が出た瞬間の喪失感、絶望感、そして幸福に包まれる感じ。なんか怖くてまだアマゾンプライムで見られてません。エヴァがある時代に生きてこられてよかった。

8. BE:FIRST / Shining One

「THE FIRST」#18を見た時からデモの段階で感動してた。この曲に関してはやはり番組への思い入れと一緒くたになってしまうけれど、独立した音楽として聴いた時にも、m-flo世代の私は胸の高鳴りが抑えられないです。それくらい、これぞ!Takuさん!が感じられる楽曲。これをきっかけに個人的2Stepブームが来たりしました。久々にクレイグ・デイヴィッド聴いたら超かっこよかったわー。

この曲を日本のボーイズグループがパフォーマンスしているということに、大きな感動を覚えています。日本の素晴らしいクリエイターと共に世界へ挑むのだという、SKY-HI社長の気概にも。THE FIRSTとBE:FIRSTをきっかけに、より音楽を深く知りたいと思えたことは今年の大きな出来事の一つです。

9. Silk Sonic / Skate

今年の最後の最後でめっちゃ聴きましたね。別方向を見渡せばダンスミュージックが溢れているシーンの中で、こういう生音のバイブスを感じられる音楽がやっぱり好きだなーと。

Silk Sonicの波にちょっと乗れてなくて聴きそびれてたんですけど、やっぱり最高。BE:FIRSTのSOTAくんからブルーノの名前が出てきたのも胸熱だった。(ちなみにLEOくんから久保田利伸が、RYUHEIくんからTLCやジャネット・ジャクソンの名前が出てきたことにもアガった)

モータウンを初めて聴いた時の驚きや高揚感を思い返しつつ、2021年の音楽としても新しい。

10. Coldplay × BTS / My Universe

やはり外せないBTS。スケール感が最高です。世界がコロナ禍の中で発表されたことにも意味、意義を感じたし、発表されるまでのColdplayとBTSの親交というかつながりも、バックグラウンドストーリーとして非常に感動しました。

これだけのトップスター同士が音楽を通じてメッセージを発信してくれることには、やっぱり大きな意味がある。彼らが「We are made of each other」って歌うの超かっこいいと思うんですよ。いつか大きなスタジアムとかで、アンセムとして歌いたいよねーこの曲。絶対気持ちいい。


はい、長かったですね。お付き合いいただいてありがとうございました。

自分の耳だけで聴ける音楽も限られていて、偏った選曲でもあると思うのですが、自分なりに思ったことを書き残しておきたいのもあって。これを来年見返したときにどう思うのかも楽しみです。

今年はTHE FIRSTをきっかけに、音楽業界(特にボーイズグループ市場)に少し変化も現れてきたのかなと思っていて。そんな矢先にDa-iCEのレコ大大賞があり、彼らのこれまでの10年間にも思いを馳せたいですし、忖度体質の業界の、何かが少しづつ変化している兆しのようにも思えて、いろいろな思いが駆け巡りました。感動です。おめでとうございます!

来年もマイペースに更新していきます!