SKY-HIさんの新会社設立理念に込められた、強い問題意識と想い

「PRODUCE 101 JAPAN」(プデュ)のセカンドシーズンが始まる中、AAAの日高くん(SKY-HIと言った方がいいのか)が新たにボーイズグループのオーディションを始めることを知り。

その中で、彼が新しく「BMSG」という会社を立ち上げたことを知ったのですが、
公式サイト上にアップされているメッセージがあまりにもまっすぐで、熱くて、しかし冷静な問題意識のもとに発せられていることばだと感じたので、ぜひシェアさせてください。

15年間、日本の音楽シーンの第一線にいるからこそ言えることばの数々。圧倒的な説得力。

BMSG

BMSG – Be My Self Groupの頭文字で、アーティストやアイドルが「自分のまま」いれる空間をという志で名付けられている。Brave,Massive,Survive,Grooveの頭文字でもある。 これまで15年間アーティストとして活動してきた。マネジメント事務所やファンに支えてもらい、恵まれた環境でやってこれたと感謝している。 …

しかし、文化、芸術、芸能を生業として生きてきた、そして生きていく人間として、どうしても看過できない問題が二点ある。

才能が歪んだ形で消費され、救われないケースが多いという事。
確かな才能を担保に成功を掴んだ人間が、実際に幸せに生きている可能性があまりにも高くないという事。

https://bmsg.tokyo/about/

強烈な問題意識。もしかしたら、実は大多数の人が同じようなことを考えている可能性もある。みんなどこかおかしいと、本当は思っている。

行くところまで行ってしまったから、この国に何も期待できなくなってしまう。若い人たちは日本の外へ活動の場を求める。
残念だけど、至極当然の流れだろう。

もちろん、外国にだってそういう状況はあるのかもしれない。
でも現状この国のアーティストたちが、なにかを犠牲にしながら生きていくしかないというのは、あまりにも悲しいし、おかしい。

優秀な人であればあるほど耐えられず、病んでしまうのかもしれない。

本当に情けなく、不甲斐なく、日本人としてなんだか申し訳ない気分にすらなる。

AAAは、8人だったころにけっこうよく聴いていた。確かファーストアルバムも買ったし、何よりパフォーマンスが好きでDVDをよく見ていた。メンバーが脱退し始めたころから徐々に追いかけなくなってしまったのだけど。

彼らのグループにもいろんなことが起こったし、日高くんとしては納得できないこともいろいろ起こっていたのではないかと推測する。

音楽以外の話によって、音楽をあきらめざるをえない状況を、いっぱい見てきたのだろう。

そういえば、日高くんはPRODUCE 101 JAPANのファーストシーズン放送中、Twitterでこんなコメントを出していた。

ファイナルまであと一歩というところで、韓国人練習生3人(元HALO)が辞退してしまったときのことだ。

https://twitter.com/SkyHidaka/status/1200108817242935296?s=20

確かな才能と魂の込められた作品がいくつ回収されただろうか。作品と関係のない話に何度消費されただろうか。

いくつの夢と才能が、望まぬ消費をされ、潰され、殺され、灯を消して来ただろうか。

https://bmsg.tokyo/about/

SNS上でのバッシングの末に、ファイナル直前での辞退という決断をした元HALOの3人。彼らの才能や情熱を、関係のない話のせいで消されてしまうのは、きっと耐えられなかったんじゃないだろうか。

今になって、日高くんが抱えていた想いの一端が垣間見れたような気がする。

「全てのクリエイトには出会うことが必要」だと日高くんは言う。
深く頷く論だ。

クリエイトするためには確固としたビジョンが必要で、その場しのぎのものやスカスカのコンセプトは結局長続きしないし、何より責任を負っていない。

ものづくりにはある種の責任が必要だ。

大量生産で低品質のものを生み出し、使い続けてきたことから脱却して、これからもっとクリエイションに責任を持たなければいけない。

顧客への責任、社会への責任、未来への責任。

そういったものをどれだけおざなりにしてきたのだろうか。モノも、エンターテイメントも。

彼がこれから時間をかけて始めようとしていることに、期待しかない。超応援したい。

記事中でも触れられているように、K-POPは神話(シンファ)・SES・東方神起・Rain(ピ)・BIGBANG・少女時代から着々と進化を遂げて、BTSという今日の地位を築き上げたんだと思う。

それを今度は日本が始める番だということだ。

唯一無二の才能は、出会いを経てもっと輝き始める。かくあるべき芸能界、音楽シーンになってほしいな。

(そういえばわたしK-POPやアイドルも好きなんですが、その話まだブログでしてないな…こんどがっつり記事にしよう)