生粋のJ-WAVEっ子なんで、すごい影響されてるプレイリスト。
サカナクション / 月の椀
アルバム全部聴けてないうちに、この曲がカッコ良すぎてずっとリピートしている。ギターのカッティングがかっこいいよね、とSpotifyのライナーノーツで言ってたけど、まさにギターが痺れる曲。サビの後半でリズムがタイトになっていくのがエモい。
サカナクションはいつも鍵盤アレンジがすごくて、この曲も恐らく結構な音数入ってると思うんだけど(後ろでほぼずっとウィ〜〜〜っていってるトラックもあるし)、そんなふうに聞こえないのはアレンジやミックスの技なのかな、なんて思ってイヤフォンでゾクゾクしている。
言葉数が決して多くない歌詞が好きで、サカナクションもそんなところが素晴らしいと思っている。もちろん、山口さんが個人的に抱えてる想いから始まっている言葉なんだろうけど、聴き手側の「うまく形容できない気持ち」みたいなものに、形と、光を与えてくれるような。つまり、聴き手の視野、世界を広げてくれるような音楽と言葉、ということだ。
Nulbarich / STEP IT
Nulbarichはあんまりバシッとハマる曲が今までなかったんだけど、これは超かっこいい。リズムの音量がデカいのがいい。やっぱり自分は生音の方により魅力を感じるんだなー。
最近いろんな本を読んでいて、「踊る」というのはただ楽しくて動いちゃうというのもあるけど、ブラックミュージックの由来から考えると、内なる感情の発露装置という形で身体的に表象されたもの、みたいな意味合いもあるんだなと思ったな。そこには、実は「楽しい」よりも切実で抑圧された何らかの感情があるんじゃないかという。こういったバンドたちが意味するところの「踊る」は、そんな意味合いが強いと思う。
Ryohu / One Way feat. YONCE
やっぱりね…YONCEが歌っているのを聴けたのは、ちょっと言葉にならない。電車の中で泣きそうになっちゃたよ。(しかも富田ラボプロデュース!)
いろんなことがあったSuchmosだけど、前に進んでいる姿は最高にかっこいいと思うし、Ryohuさんにありがとうと言いたい。
もう、色々説明せずともめっちゃ踊れるダンスナンバーだし、熱いバイブスがクールなファンキーチューンだし、そしてこのコンテクストを少しでも知っている人なら、何かを感じずにはいられないメッセージ。
個人的な話ですが、HSU氏の急逝直前、私はSuchmosモードに入っていて、毎日Suchmosを鬼リピしていたのだ。やっぱりSuchmos最高だな!と毎日思ってたのだ。だから一層悲しくなってしまって、それ以降気持ちをうまく整理できずにいた。
久しぶりに聴いたYONCEの歌は、やっぱり最高にエモーショナルだし、ロックだし、ファンキーで、何より優しかった。
Suchmosの功績というのがどれくらい音楽シーンで語られているのかわからないけど、日本のポップミュージック(J-POPと言っていい)において間違いなく一つの分岐点になったバンドだと思う。似たようなサウンドのバンドがたくさん出てきたけど、表現したいこととか、メッセージとか、バンドとしてのスタンスなどの面で、私はやっぱりSuchmosにこそ最もロックを感じる。バンドってやっぱり奇跡なんですよ。
Suchmosの、音楽以外であまり語ろうとしないスタンスがすごく好きで。だからこうして、いつも音楽の中で何かを、全てを表現しているのだろうな、と勝手に思っている。
BE:FIRSTとINIが共演したり、ひぃちゃんがIVEをカバーしたり、生きてるだけで泣きそうなことが続々起こる今日この頃ですわ。
なんかねやっぱり、この変化期にある文脈の中でいろんなアーティストが交わって、カルチャーになっていくんだろうなと思うのよ。その中でJO1はやっぱり下地を作ったんだなーとか、ひぃなこは新しい日本のポップカルチャーの体現者になるのかも(もうなってるのかも)なーと思うんですよね。